デザイナーズ住宅,デザイナーズハウス,デザイナーズリフォーム,注文住宅/愛知 県,岐阜 県,三重 県,東京,神奈川 県,茨城 県,千葉 県,埼玉 県,大阪,京都,滋賀 県,奈良 県,和歌山 県「プロ直伝!夢ひろがるリフォーム成功術」
 
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File.14
加藤 一高
Kazutaka Kato
「住育」を考える
受け継がれる住まい
 リサイクル(Recycle)、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)の3Rを基本とする循環型社会の動きは日本でも活発になっています。しかし、住宅の平均寿命を国別でみてみると、アメリカは約44年、イギリスは約75年、日本は約26年。欧米は2、3世代使えるのに対し、日本は一世代しか持ちません。いや、持たせようとしない、と言うべきでしょうか。
 しかも欧米の住宅は年月を経ても価値が極端に下がらないばかりか、リフォームやメンテナンスにしっかり手をかけることによって資産価値が高まるケースが多々あります。日本もバブル期は資産価値が上がるケースがありましたが、あれは土地の価値が上がっただけです。
 循環型社会を向かえ、私たちは住まいを長く大切に使い、次の世代にも愛着を持って受け継がれていくようにしたい。私は亡きおじいちゃんが建てた築70年の家に住んでいますが、建て替えたいとはとても思えません。大事な歴史を刻んだ住まいです。
 数年前、旦那さんはフランス人、奥さんは日本人というお宅に招かれました。奥さんが「寒いからストーブをつけるよ」と言った時、旦那さんは「ノン」。寒かったら一枚着ればいい、と言うのです。私はハッとしました。そうなんです、寒かったら服を重ねればいいし、暑ければ窓を開けて風を通せばいいのです。その考え方は、他の国の人に言われるまでもなく、誰もが持っている常識でもあるはずです。
 「住育」は難しい話ではないのです。まずは家族みんなで家の手入れや掃除の担当を決めることから始めてはいかがでしょう。夏には南北の窓を開けて風を通すことをお子さんに教えてみてはいかがでしょう。反発されてもそこで対話のきっかけが生まれます。
 知育・徳育・体育の3つを教育と言うそうですが、家庭ではこれに加えて食育と住育についても意識して日々生活されることを願います。
BOOK INDEX
著者建築デザイナー(建築家・インテリアコーディネーター)と内容のご紹介
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