目からウロコの中国風水（後編）

　中国風水にも方位と時期のルールはちゃんとあります。家・門の向きと時期関係で決まります。一級建築士と三式風水師の２足のわらじを履く私も、新築、リフォームのときには羅経盤（風水の計測器）を使います。ただ日本式風水と違うのは、リフォーム前と後の相互関係まで考えること。これを知らないと、たとえ吉相にしても、それまでの凶相を断ち切ることはできません。ときには一度に悪さを引き起こす恐れもあるのです。
　現在、風水を実践しているの人たちの中には、基本ルールに縛られてがんじがらめになり、その結果「せっかく風水を実践しているのに効果がない」という人が少なくありません。中国の教えによると、家を建てる優先順位は�@丈夫なこと�A使い勝手がいいこと�B風水をみる、とあります。つまり、いくら風水的な条件が満たされていても、暮らし安さを考えたときに不自由さを感じるようであれば不合格。まず自分にとって「心地よい生活空間」を考えて、それを損ねないように風水原理を満たすことがポイントなのです。